物や情報にあふれている現代にこそ、シャーマニズムの感覚が必要です。
現代の私たちは、人の姿から離れています。
日々の営みの多くが便利になりました。
物を手に入れるプロセスは金銭に置き換えられています。
このような生活は、地球上のすべてを人がコントロールできるという錯覚をおこします。
目に見えるものがすべてだと思いがちです。
その結果、自分たちが作り出したルールに追われる生活が続きます。
食べ物を得るためには、天候、大地、風、水など多くの恵みが必要です。
古代の人たちは、コントロールできないものの恩恵を得るために、大いなる存在に感謝をする感覚を身につけていました。
日常生活の手を休め、見えない存在に意識を向ける時間がありました。
狩りで食料を得るために、生き物を司る存在に祈る。
豊作を願い、雨を司る存在をもてなす。
このように、人を越えた存在とともに生活をしていました。
見えない存在を意識することは、人としてのバランスを調整してくれます。
背中で大地のエネルギーを感じる
風の奏でる音楽を聴く
岩が過ごして来た時間を共有する
このような行動が、シャーマニックな感覚を取り戻すきっかけとなります。
現代だからこそ、意識的に日常生活から離れる時間を作ることが大切です。
シャーマニズムとは、古代から引き継がれた人類の智恵です。
生活に必要なものだけを、自然に感謝を捧げて手に入れる。
私たちの祖先は、このようなシャーマニズムの世界観の中で暮らしていました。
地球の上で生きていくには、自然と調和を保つ感覚が必要です。
ネイティブ・アメリカンに代表されるシャーマニズムの世界観は、現代でも一部の地域や民族に引き継がれています。
シャーマニックな感覚(シャーマニズム的感覚)は、もともとすべての人に備わっているものです。