神話や文化的な英雄、神は世界中で異なっています。
これらの違いにもかかわらず、シャーマニズムで見られる世界観は共通しています。
シャーマンの世界は基本的に上方、中央、下方の3つの領域で成り立っています。
この3つの世界は、中心にある垂直の軸によって結ばれています。
これは「World Tree(世界樹・宇宙樹)」の神話へと引き継がれています。
シャーマンは3つの世界へと旅をし、盟友となるスピリットと出会います。
盟友となったスピリットは、病気の原因を見つける、失われた魂を回復する、シャーマンの探求を助けるなど多くを担っています。
この仲間としてのスピリットは、夢やヴィジョン、儀式の際に姿を現すことがあります。
シャーマンの精神的で不思議に見える強さは、このスピリットとのつながりからくるものです。
北米では、クマ、オオカミ、ワシ、フクロウ、エルクなど。
シベリアでは、クマ、オオカミ、ウサギ、ワシ、ガチョウ、フクロウなどが盟友になります。
ラップランド(スカンジナビア半島北部)では、トナカイも盟友に成りえます。
シャーマンにとって、この盟友となるスピリットとのつながりは不可欠です。
歌やダンス、儀式を通してそのつながりを保ちます。