クマとインディアン

クマとインディアン Vol.3 「クマと人の食べ物」

インディアンはクマと自分たちの間に類似があることを知っていました。
そのひとつは食性です。

クマと人間は同じものを食べます。
食物の割合も似ています。
クマは食べ物の80%が植物です。
そして、狩猟採集民族の食べ物の約70%は植物性です。

お互いに大量の木の実を消費します。
また、同じ草木の根や球根を掘り起こします。

動物性の獲物は、インディアンは狩りをして手に入れ、クマは寒さで命が尽きた獲物を探しに行きます。
インディアンもクマも、他の生き物が牝を巡る秋の争いで傷つき疲労しているのを見つけやすい場所を知っています。
サケの産卵場所には、インディアンとクマが同じように集まって来たのです。
その季節に手に入れることのできる、一番いい食べ物を共有していました。

人間が食べ物を求めて行き着いたところで、クマと出くわすのです。
おそらく、かれらの方が早く、正確に。
これは、驚嘆すべきことでした。
人間よりも、探索能力に長けている生き物として、クマは特別な存在となりました。

クマのこの驚異的な能力を得るために、インディアンは儀式の中でクマを模倣することになりました。

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